会社案内やパンフレットの制作を検討し、デザイン制作をどこかへ依頼しようと考えた際にまず思い浮かぶのがデザイン制作会社ですね。
ですが単純に「デザイン制作会社」といっても様々な種類があるのをご存じですか?
実は「デザイン制作」が専門ではない、主となる業務は別となる企業も多数存在します。
本コラムは制作会社の選びに失敗しないため、制作会社のバックボーンとその特色や特徴、価格帯や向き不向きなどのお話をさせていただきます。
自社が求める制作会社は、果たしてどういった制作会社でしょうか?
そもそもとして、制作会社を決める上で何を基準に考えるのかの定義を決めなければなりません。
なんとなくや、闇雲に当たってはいけませんね。
まず弊社の考える制作会社の選定ポイントは3つ。
大まかに言って上記の3つがポイントになるのではないでしょうか。
この3つのポイントを無視するわけにはいけませんね。
では制作会社と一口に言っても、どういった種類・業態があるのかご存じですか?
「デザイン制作会社」と一括りにされそうですが、実はそのバックボーンやメイン事業を含め、会社案内やパンフレットの制作業者は大きく分類して3種あります。
1つずつ紐解いていきましょう。
まず1つ目は、印刷がメインとなる印刷系の制作会社です。
COMPANY PROFILE PRODUCTION
印刷系の制作会社とは、ズバリ元々が印刷専門の会社です。
今までは印刷のみを請け負ってきましたが、昨今の不況により印刷業務だけでは厳しく、デザインまでを請け負うようになってきた企業です。
こういった印刷系の制作会社に依頼するメリットは、金額が非常に安いところです。
自社で印刷の機械を回しているので、コスト面だけを考えれば非常に安価で制作可能です。
この印刷系の会社のデメリットは、やはりデザイン力が乏しく、マーケティングの知識や意識が低いことでしょう。
やはり印刷系の制作会社の請けたい仕事は「デザイン」ではなく、あくまで「印刷」です。
デザインは所詮は付加価値でしかありません。
そしてマーケティングの経験値が低いため、作られる会社案内やパンフレットに、お客さんからの反響や反応や効果を求める企業にはあまりお勧めいたしません(マーケティングの知識があれば専門の印刷だけで集客できていますね)。
自社にデザイナーやマーケティングの担当者がおり、制作のディレクションを社内でできるのであれば、印刷系の会社に依頼するのはよいでしょう(印刷だけを依頼するような感じです)。
2つ目はデザイン系の制作会社です。
デザイン系の制作会社は社内に印刷機械を持っていません。
デザインだけを行い、印刷は提携の工場や印刷会社に発注します。
ベンチャー系の会社が多いこともあり、少人数の企業も非常に多いです。
このデザイン系の制作会社の特徴は非常に幅広く、それぞれの企業ごとに強みを持っています。
ですが基本はデザイン性を売りにする企業が圧倒的に多いでしょう。
要は「素敵なデザイン」がこの手の会社の一番のセールスポイントです。
といったところでしょうか。
デザイン制作会社の特徴としては、まず料金体系は一概になんともいえません。
デザインという情緒的な比べようのない価値に対する価格なので、はっきり言って正解がない領域です。
同様の仕様でも、10万円~50万円くらいまで幅が広がります。
デザイン費は以前のコラム「会社案内のデザイン費の考え方」でもお話ししたように、
という方程式は成り立たないので、個人的な価値観の違いですね。
そしてマーケティング知識はやはり強いとは言い切れません。
若いベンチャーの企業も多いので非常に勉強している方もいらっしゃいますが、それはあくまで経営者層までのお話です。
現場の営業マンは基本的にデザイナー上がりが多く、感性で物事を考える方が多いのも事実です。
企業の担当の方が会社案内やパンフレットの骨子や導線を設計できて、デザイン性が欲しいだけの場合には、デザイン系の会社がよいでしょう。
ですが相見積もりは必ず取られることをお勧めします。
やはり上記に述べたようにこの手の会社は価格の幅が非常に広いので、同様の仕様でも倍以上の振り幅があるのでご注意ください。
3つ目は代理店系の制作会社です。
ここでいう代理店とはマーケティングのコンサル業などです。
このコンサルタントが直接デザインをするわけではありませんが、コンサルタントが導線設計や企画を行い、その会社が提携している制作会社にデザインを発注するというのが一般的かと思います。
彼等の武器はやはり情報量や経験値です。
きっとその企業に必要な要素や情報を見出し、しっかりしたものを作ってもらえることでしょう(もちろんコンサルタントのクオリティにも大きく左右されますが)。
デメリットとしては、価格が非常に高くつきます。
情報の価値はもちろんのこと、コンサル会社と制作会社の2社が入るので(印刷会社も入れば3社!)、当然と言えば当然です。
大きな予算を掛けて、失敗が許されないようなシチュエーションであれば、保険料という意味も込めて、こういった会社に発注されるのもよいでしょう。
なお、代理店系の会社に発注する場合、一点ご注意いただきたいのが、いわゆる広告代理店はやめておいたほうが無難でしょう。
ちなみにポータルサイトや制作会社の紹介サイトなどもこの手の代理店に入ります。
こういったとろこは制作会社とクライアントを繋ぐ単なるマッチングビジネスの斡旋業なので、よい出会いをコーディネートしてくれるかもしれませんが、単純に無駄な紹介料を支払うだけです。
最悪の場合、制作費の半分くらいを持っていかれる代理店もあります。
それであればご自身でWEBサイトで制作会社を探して問い合わせしたほうが直接話も出来て、無駄な費用も払わず済みます。
今時はインターネットもありますし、制作会社も各社独自のアピールをしていますので、代理店を使うくらいならご自身で探されたほうが無駄なご予算も使わず済むのではないでしょうか(よくある「○○でパンフレット制作におすすめのデザイン会社〇選」などに躍らせれてはダメですよ!)。
以上、これまでご紹介した3種が一般的な会社案内制作やパンフレット作成の制作会社です。
なお、弊社のスタンスはデザイン系の制作会社と代理店系の制作会社の中間に位置します。
自社評価はこのように考えています。
価格に関しては、やはり中小企業をメインターゲットとしているため、かなり安価にて設定しているつもりですが、やはり価格面だけを見てしまえば、印刷系の会社には恐らく敵いません。
「安さ」だけを追求されるクライアントですと、きっと満足度を上げるのは残念ながら厳しいかもしれません。
デザイン性に関しては、もちろん正解がない領域ですので評価のしようがありません。
ですがお客様から一定の評価をいただいているのと、参考資料の収集に関しては非常に多く情報収集しており、常に新しい最新の情報研究をしております。
そしてマーケティング知識に関しては、競合他社に比べ非常に強みを持っています。
弊社は、お客様の対応をさせていただく営業やディレクターは、元々がマーケティング会社のコンサルティング経験者です。
会社案内やパンフレットなどの販促ツールを作るという機能的な価値はもちろん、それ以上の集客や反響営業などの情報の付加価値をご提供できます。
なお弊社は、競合他社もしっかりリサーチした上で差別化も図っております。
そしてこの価格帯において、デザインとマーケティングの両方に強い制作会社は国内にはほとんど見受けられません。
きっとお客様のサポーターとして、単に会社案内やパンフレットのデザイン制作に留まらず、様々なとプロモーションや販促や集客のお手伝いやご提案ができるのではないかと思います。
ぜひお気軽にご相談ください。