前回の記事では「企業のブランディングツール」の会社案内のお話をさせていただきました。
今回は就活や求人などの「リクルート用の会社案内」のお話をさせていただきます。
リクルート用の会社案内とは、ズバリ新卒採用や求人案内の際などに使われる会社案内のことです。
やはり企業にとって、新卒採用は将来の会社を担う人材として慎重に行いたいところですね。
学生さん達にとっても、これから社会を学んでいく初めての会社なので、様々な会社の資料請求をすることでしょう。
そしてそれだけ多くの資料請求をされているということは、裏を返せば競合他社と自社で会社案内を並べられて比べられているということです。
特にリクルート目的と言えば、ターゲットは非常に若い新卒見込みの学生達がメインです。
あくまで「比べられている」というのを前提に意識し、会社の強みや競合他社との差別化のポイントなど、御社の魅力を存分にアピールしなければなりません。
もしかしたら予算の掛け方や、仕様やデザインでも期待感は変わってくるかもしれません。
この「比べられている」というポイントを意識して制作するかしないかで、学生達の反応に大きな違いがあると思います。
会社案内はいかなる場合も、ターゲットのことを考え、反響が上がることをゴールに制作するべきですね。
先にも述べたように、この会社案内のターゲットとして圧倒的に「若い方」が見る機会が多いことでしょう。
自社の強みや企業理念などは建前としてはもちろん必要ですが、正直なところターゲットにとっては所詮は二の次かもしれません。
やはりこれからこの会社に就職しよう(したい)と思えるような、明るい未来を喚起できるイメージの情報が必要ですね。
リクルート用の会社案内(求人案内)の重要なポイントを3つほど挙げると。
自身がその職場環境に入り、毎日を楽しくやり甲斐を持って送れるか、ということです。
できれば若い先輩社員の声や、実際に働いている方々の画像もあるとよいでしょう。
あまり年齢の高い方が紙面で前に出過ぎると、拒否反応が出る恐れもあるので注意が必要です。
業務云々の具体的な深いお話は、紙面だけで伝えるにはなかなかスペースも足りず、1から10まで伝える必要はあまりないでしょう。
ただ、企業として成長している将来性のある姿は必要です。
「安定した会社」というアピールは非常に重要ですので、具体的なお話しや数字などで表現するとよいでしょう。
デザイン性が第一条件とは思いませんが、やはり若い方に訴えかけるのであれば、デザインでの表現は非常に重要です。
「凝ったデザイン=遊び心のある企業~楽しく柔軟に仕事ができそう」というイメージも成り立つことかと思います。
なお、先にリクルート用の会社案内(求人案内)は若い方が主に見ると言いましたが、実際はその親御さんも最終的には見る可能性が高いでしょう。
ですのであまりに振り切った遊び心を持たせすぎるのも考えものです。
最終的にはそのあたりも視野に入れて制作されるほうがよいかと思います。
やはり企業にとっての人材とは人財です。
人を大事にしない企業は、社会的にも評価されにくいことかと思います。
新卒採用は企業の未来への投資です。
しっかりした会社案内で企業をアピールすることをオススメします。