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更新日:2022年2月8日

デザインコンペで作る会社案内制作の落とし穴

提案イメージ

会社案内やパンフレットを作る際の通常の流れは、まずは依頼をするデザイン会社を決めて正式に発注をし、その後に打ち合わせやデザインの擦り合わせなどを行っていき完成へと向かっていきます。

でも実際はどんなデザインに仕上げてくれるのか、不安になる部分もありますよね。

できれば事前にデザイン案が見られれば・・・

そういった需要に応えられるのが、通常の流れとは異なる「デザインコンペ」という発注方法になります。

デザインコンペとは?

デザイン選定

デザインコンペとは、発注前の段階で複数の制作会社からデザイン案を募り、気に入ったデザインを提出した会社を企業側が選び、正式に発注をするというものです。

企業目線でいえば、複数のデザイン案を正式発注前に見た上で制作会社と契約できるため、リスクが少ないと考えられています。

仮に気に入ったデザインがなければ該当デザイン無しという事で発注しなければよいという選択肢もあります。

なお、アマチュアデザイナーが多数登録しているようなコンペ専門のサイトなどもありますが、事前発注の上でのコンペ形式なので、「気に入らなければ断れる」というコンペ形式の恩恵も得られず、ただ単に「多数のデザイン案が見られる」というだけでしかないので、あまりオススメいたしません。

デザインコンペの説明だけ聞くと、複数のデザイン案が発注前に見られる上、気に入ったデザインがなければ断れてって、発注側にはメリットしか感じませんね。

でもそんなメリットだらけに見えるデザインコンペですが、ハッキリ言ってクライアントのためにはなりません。

それでは、なぜデザインコンペがクライアントのためにならないのか。
具体的にお話しさせていただきます。

デザインコンペの危険性

提案イメージ

まず会社案内の制作を依頼するデザインコンペへの参加をデザイン制作会社や広告制作会社に呼びかけ、仮に5社が手を挙げて集まったとします。

クライアントは、事業やサービスの概略や、どういったものを作成したいかを、コンペへ参加する各制作会社へお話ししなければなりません。

ですが深い部分での目的や意図までは、なかなか5社全てにはお話しできないはずです。

なぜならそれは現実的に時間コストの問題があるからです。

担当の方の時間も労力も考えると、各制作会社に対して伝えられる内容や向けられるエネルギーはきっと1/5です。

例えば、1社のデザイン制作会社と5回打ち合わせをするのと、5社のデザイン制作会社と一回だけ打ち合わせをするのとを比べれば、コミュニケーションの濃さの違いは、一目瞭然ですね。


制作会社はその1/5の表面的な知識を元にデザインをしていきます。

するとどうなるか?


やはり内容の追求や導線の設計などよりも、ビジュアル面でのアピールでしか提案ができなくなります。

デザインの意図の説明や、深いコミュニケーションが取れない以上、そういった表面上のビジュアル的な価値でしか提案ができません。

その薄い表面的な知識の元にデザインされた会社案内に、果たして企業の魅力を伝えるような力はあるのでしょうか?

会社案内の作成における1番のポイントは、やはり「素敵なビジュアル」ではなく、顧客より「反響が上がる」ことですね。

会社案内はクライアントにとって事業発展のための価値あるツールでなければなりません。

見た目のビジュアルの良し悪しだけの判断基準で、企業の顔となる販促ツールを仕上げてはいけませんね。

コミュニケーションツールのあり方

コミュニケーション

マーケティングの世界では、一般的に会社案内やパンフレットなどの販促ツールは「コミュニケーションツール」と表現されます。

コミュニケーションとある以上、コミュニケーションの中で生まれ、コミュニケーションを生み出すものでなければなりません。

やはりデザインコンペで作る会社案内は、クライアントとデザイン制作会社が共に考えながら作り上げていく相互のコミュニケーションツールではありません。

制作会社がクライアント企業の好みのビジュアルをリサーチし、お伺いを立てながら作る、一方通行のコミュニケーションツールです。

そのように作られた会社案内に、残念ながら企業の魅力を伝えるような中身があるとは思えません。

ではそんなギャンブル性が高く、仕事になるかも分からないデザインコンペに、なぜデザイン制作会社は参加するのでしょうか?

デザイン制作会社にリスクはないのでしょうか?

デザインコンペに参加する制作会社側のリスク

計算

単純に結論から言ってしまえば、デザインコンペに参加することによって制作会社にリスクはほとんどありません。

まずコンペに参加したがる制作会社は、見積もり金額の基本のベースが割と高い企業が多いです。

通常の2倍~5倍はくらいが相場かもしれません。

それはデザイン制作会社のリスクを考えれば当然ですね。

例えば、コンペに参加しない制作会社のA社と、コンペに積極的に参加するB社があるとします。

仮にB社は3回に1度の割合でデザインコンペに勝って受注をしているとします。

両社の見積もりはこうです。


 A社 = 10万円 コンペに参加せず地道に受注

 B社 = 30万円 コンペに参加し1/3の勝率で受注


A社が3社の仕事を受注している間に、B社は1件しか受注できません。

ですが売上金額は一緒ですね。

それが見積もりのベースが高い秘密です。

要はその見積り金額の高い差額分は、デザインコンペに負けて得ることが出来なかった分の売上の補填です。

ちなみにデザインコンペにも関わらず見積もりが非常に安い制作会社は、仕事がなく、ただ単に仕事を取りたくて必死なだけでしょう(それはそれで違う意味で問題ですね…)。

でも実際そんなギャンブルばかりで制作会社はやっていけるのか…
そんな疑問は浮かびませんか?

デザインコンペのカラクリ

禁止

実はさらにカラクリがあります。

制作会社が提出し、デザインコンペに勝てなかったボツになったデザイン案はどこにいくのでしょうか?

ボツだったからデータは捨てられるとお思いですか?


まさか。


ボツになった案件は他のデザインコンペの案件に流用されます。

プロのデザイナーの手を持ってすれば、画像とテキストを差し替えて、新たなデザイン風に仕上げることは容易な作業です。


なお、これはデザインコンペだからできる裏ワザなんです。

なぜなら通常はお客様のご要望を聞きながら一緒に制作していくので、そのお客様の好みやコンテンツに合わせてレイアウトが完成していきます。

お客様のご要望を聞いてデザインしていくと、そのお客様に合わせた情報でデザインや導線が構成されていくため、他のお客様に流用するというのはなかなか上手くはいきません。

ですがデザインコンペは基本的にデザイン制作会社からの一方的な提案で制作会社の意図でデザインを行うので、そのデザインは汎用性が高く流用も容易に可能です。

クライアントに却下されたボツ案が市場に出回ることも勿論ないのでバレることもありません。

デザインコンペですと基本的には制作会社の自由ですね。

クライアントに「御社の発想で自由にデザインしていただいてご提案ください」 なんて言われたら儲けもんです。

フォーマットの雛形となりえるデザインがあれば、それこそ新規デザイン風の量産なんてプロのデザイナーなら簡単にできます。

会社案内は制作会社とちゃんと向き合って作りましょう

計算

デザインコンペでは、実際クライアント企業側はコンペで競わせ、沢山のデザインを見てリスクなく決めているようでも、実際は通常よりも高い金額で他社のボツ案件を買っているだけの可能性も非常に高いのです。

こういったことから、弊社はデザインコンペは断固反対しています。

やはりデザインコンペという手法がクライアントのためになると思っていないので、弊社はデザインコンペには一切参加しておりません。

そもそも企業側の求める会社案内における一番の重要視するポイントが「デザイン」というビジュアル面である以上、弊社の考えとは異なります。

やはり会社案内は企業の顔を表す大事な販促ツールなので、しっかりとデザイン制作会社とタッグを組んで、ご満足いくものを作られるほうが、きっと良い結果へと繋がっていくのではないでしょうか。

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