会社案内パンフレットはA4ペラ1枚でも作れる?
4ページタイプとの違いや、向いている用途を制作会社の視点から解説します。
会社案内パンフレットを作りたいというご相談の中で、ときどき「A4の紙1枚、両面だけで作れませんか?」と聞かれることがあります。
もちろん制作すること自体は可能です。
A4の表と裏を使えば、それなりの情報量は入りますし、冊子タイプと比べれば制作費や印刷費も抑えられます。
ただ、私たちが実際に会社案内パンフレットを制作している立場からすると、A4ペラが向いている会社と、あまり向いていない会社はかなりはっきり分かれます。
例えば、展示会で多くの方に配る簡単な会社紹介や、営業資料に添える補助的な資料であれば、A4ペラは使いやすい形式です。
一方で、初めて会う取引先へ「会社そのもの」をきちんと紹介する目的であれば、4ページタイプの方が使いやすいことが多いです。
つまり、A4ペラが良いか悪いかではなく、何のために会社案内パンフレットを作るのかによって選ぶべき形が変わります。
本コラムでは、会社案内パンフレット制作会社の株式会社リアクトが、A4ペラで会社案内を作るメリットとデメリット、4ページタイプとの違い、それぞれに向いている用途について、実際の制作現場で感じることも交えながらご説明します。
※この記事は累計1,000件以上の会社案内パンフレットを制作してきた株式会社リアクトの専門スタッフによって執筆・監修されています。
目次
A4ペラ1枚で会社案内パンフレットを作るメリット

A4ペラというのは、A4サイズの用紙1枚を表裏で使用する形式です。
折り加工も製本もありませんので、パンフレットというより「会社紹介シート」に近いイメージです。
この形式の一番分かりやすいメリットは、やはりコストを抑えやすいことです。
制作費と印刷費を抑えやすい
4ページタイプの場合は、表紙・中面2ページ・裏表紙という構成になります。
A4ペラの場合は表裏の2面だけなので、デザインするページ数そのものが少なくなります。
印刷についても、4ページタイプは見開くとA3サイズの大きさで、さらに折り加工や製本加工が必要なのに対し、A4ペラは加工が一切必要ない上に用紙のサイズもA4サイズと、4ページタイプの単純に半分です。
「とりあえず会社の概要を説明できるものが欲しい」「まずは少ない予算で営業資料を用意したい」という場合には、この価格面のメリットは大きいと思います。
一目で全体を確認できる
A4ペラは、ページをめくらなくても表と裏を見るだけで内容を確認できます。
会社概要、事業内容、強み、連絡先などをコンパクトに整理しておけば、短時間で会社の全体像を見てもらうことができます。
展示会などでは、一人のお客様と長時間話せるとは限りません。
そのような場面では、情報を絞ったA4ペラの方がむしろ使いやすいこともあります。
資料へ同封しやすい
見積書や提案書、商品資料などと一緒に渡す場合にもA4ペラは便利です。
例えば、会社案内だけで営業を完結させるのではなく、別に詳しい商品カタログやサービス資料があり、その最初に簡単な会社紹介を添えるのであれば、わざわざ冊子型にしなくても十分な場合もあります。
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A4ペラで会社案内パンフレット作る場合のデメリット

上記で説明したようにA4ペラで会社案内パンフレットを作るのにはメリットがある一方で、「会社案内」として使用する場合には注意したい点もあります。
もちろん制作物として「コスト面」は非常に重要で、デザイン制作会社への依頼を検討するには魅力的な部分でもあります。
ですがやはり会社案内パンフレットとして、顧客からの反響を考えなければならない部分もあります。
どうしても「チラシ」に近く見えやすい
これは実際に印刷物を制作していると感じるところですが、A4の1枚ものはデザインをどれだけきれいに作っても冊子とは受け取られ方が違います。
悪い意味ではなく、どうしても「チラシ」「案内資料」「説明シート」といった印象に近くなります。
そのため、初めて会う取引先へ自社を正式に紹介する資料として考える場合には、少し軽く見えてしまうことがあります。
特に、法人取引が中心であったり、高額な商品やサービスを扱っていたり、企業としての信用や実績をしっかり見せたい場合には、この違いは意外と大きいと思います。
情報量に限界がある
A4両面に文字をたくさん入れること自体はできます。
ただし、入ることと読みやすいことは別です。
会社概要、理念、事業内容、サービス、実績、強み、代表挨拶などを全部載せようとすると、どうしても文字が小さくなったり、写真が小さくなったりしてしまいます。
制作中にも「この情報も入れたい」「このサービスも載せたい」と内容が増えていき、結果として紙面が窮屈になるケースがあります。
A4ペラで作るのであれば、紙面のスペースが限られているので、載せる情報を思い切って絞ることが必要です。
情報に順番や導線をつけにくい
4ページタイプの場合は、表紙を見て、中面を開き、最後に裏表紙を見るという自然な導線の流れがあります。
そのため「まず会社の考え方を伝え、その後に事業内容を見せ、最後に会社概要」というように、読む順番を設計できます。
A4ペラでは基本的に一面の中で情報を見せるため、このストーリーを作りにくいという弱点があります。
A4ペラが向いている会社・用途

ここまで読むと「やはりA4ペラはやめた方がよいのか」と思われるかもしれませんが、そういうことではありません。
用途が合っていれば、A4ペラは非常に合理的なフォーマットでもあります。
展示会やイベントで大量に配布したい
展示会で何百部、何千部と配るのであれば、コストと配布のしやすさは重要です。
そこで会社概要、主要サービス、WEBサイトへのQRコードなどに情報を絞り、興味を持った方には後から詳しい資料を案内するという使い方であれば、A4ペラはかなり相性が良いです。
営業資料の補助として使いたい
別途、商品カタログや提案書がある場合もA4ペラで十分なことがあります。
営業資料の先頭に「弊社はこのような会社です」という簡単な紹介を入れる目的であれば、会社案内単体ですべてを説明する必要はありません。
事業内容が非常にシンプルな会社
事業が一つに絞られていて、説明する情報もそれほど多くない企業であれば、A4両面でもきれいにまとめることができます。
逆に複数の事業を持っている企業では、A4に無理に詰め込むよりもページ数を増やした方が分かりやすくも読みやすくもなります。
内容を頻繁に更新する
料金やサービス内容が頻繁に変わる場合にもA4ペラは扱いやすい形式です。
冊子を大量に印刷してしまうと、内容変更のたびに在庫が無駄になる可能性があります。
少部数で更新しながら使うのであれば、一枚ものの方が運用しやすいことがあります。
4ページタイプが向いている会社・用途

一方、私たちが「会社案内パンフレット」として最も標準的で使いやすいと感じるのは、やはりA4二つ折りの4ページタイプです。
理由は、制作コスト・情報量・見栄えのバランスが取りやすいからです。
例えば、新規のお客様へ会社を紹介する場合は、やはり4ページタイプの方が会社案内パンフレットとしてきちんと用意されているという印象を持ってもらいやすいと思います。
表紙があり、中面を開くという動作があるだけでも、A4ペラとは受け取った時の印象が変わります。
それに企業の信用や実績をきちんと伝えたいBtoB企業、建設会社、製造業、士業、不動産会社など、取引前に会社そのものをしっかり見てもらいたい企業には特に4ページが向いています。
中面を大きく使えるため、事業内容や強み、実績なども余裕を持って見せることができます。
長く使える会社案内パンフレットを作りたい
正式な会社案内パンフレットとして数年間使用するのであれば、少し制作費が上がっても4ページにしておいた方が使い勝手は良いことが多いです。
実際に使い始めると、営業先、銀行、採用、取引先など、想定していなかった場面でも会社案内が必要になることがあります。
ある程度汎用性を持たせたいのであれば、A4ペラより4ページの方が対応しやすいでしょう。
制作会社としてA4ペラをどう考えるか

以前は私たちも、「会社案内を作るのであればA4ペラはあまりおすすめしない」という考え方が強くありました。
今でも、初めて会う取引先へ渡す正式な会社案内であれば、基本的には4ページタイプをおすすめすることが多いです。
ただ、実際にさまざまな会社案内を制作していると、A4ペラの方が合理的なケースも確実にあります。
- 展示会で大量に配る。
- 商品資料に会社情報を一枚添える。
- サービスが一つしかなく情報量も少ない。
- 内容を頻繁に更新する。
こうした用途であれば、無理に4ページにして余白を埋めるより、A4ペラで簡潔にまとめた方がむしろ使いやすいことがあります。
反対に「会社案内を一冊作って、それを営業先や取引先、銀行、採用など幅広く使いたい」という場合は、A4ペラでは少し物足りなくなる可能性があります。
会社案内を考える時に大切なのは、「安く作れるか」「ページ数が多いか」ということではありません。
実際に誰へ渡し、その人に何を伝えたいのか。
そこから逆算して形を決めることだと思います。
以前の記事でもお話ししていますが、会社案内は作ること自体が目的ではありません。営業や採用など、実際に使った時にきちんと役割を果たしてこそ意味があります。
A4ペラ、4ページタイプなど、どれにするか迷われている場合は、最初から仕様を決めていただく必要はありません。
株式会社リアクトでは、掲載したい内容や使用する場面、ご予算などをお聞きしたうえで、その会社に合ったページ数や形状をご提案しています。













